Berlin に住む スェーデン人のMalin Elmlidという美しい女性が
天然酵母のパン作りに夢中になり、自分で焼いた美味しいパンを近所の人や友人達に分けたところからこの" Bread exchange" プロジェクトが生まれました。
パンを売るのではなく何かと交換する(Exchange) のです。
パンをプレゼントした友人からコンサートのチケットをプレゼントされ、近所のおじさんは自転車を直してくれたり、彼女いわく『ベルリンに移り住んだ変わった外国人』が作るパンが美味しくて、パンをもらった側も何かをプレゼントしたくなったそうなんです。
そして彼女のパンが話題になり、元々Fashion業界で培ったコネクションも生かし、ベルリンのギャラリーでパンを中心としたコミュニティー形式のPartyが開かれ、彼女のパンと彼女自身が話題になりました。
そして本の出版社が決まり、彼女の”天然酵母”で、世界を廻り、訪れた土地の一番美味しい小麦粉と、そこで知り合った人のオーブンでパンを焼くという素晴らしい企画が生まれたのです。
先週末はこの" the Bread Exchange' の出版記念ピクニックがハリウッドヒルズを見渡せるBarnsdall Parkで開かれました。
実は2年前に彼女は一度ロスを訪れ、ここでパンを焼き、本のための撮影も行っていたのです。今回の滞在はたった数日の短いもので、友人を集めての御披露目となりました。
私はこの日Salad Nicoiseを持参しました。これは11月のnanamina kitchen(料理教室)で作った、ツナから手作りするものです。見た目も華やかなので最近 よくParty用に作ります。
Malinがこの日焼いてくれたパンは日本の炭を使った、セージを乗せた黒いパンと、スーパーフード としてもおなじみのGoji Berry とローズマリーのパン。皮はパリッとして中はモチモチの、LAではまず見つからないクオリティー。
エジプトのSinai, Stockholm, Berlin, Bavaria, Warsaw, NY, Kabul, Antwerp, LA, SF, の美しい写真とそれぞれの土地での話がとても興味深く、もちろんそれにまつわるレシピも上等です。
彼女に会って話をしてみて、お金の絡まないexchangeがどれだけ人を幸せにして、どれ程大きなコミュニティーを生み出すのかを実感しました。
私たちの今住む世の中はお金を出せばなんでも手に入る世界です。
美味しいものも溢れているし、世界中の有名ケーキやパンだって東京で買える世界。
だけど、心を込めて、これから会う人のために作る料理やパンはどんな高級レストランで食べるよりも心にしみて、印象に残ると思うのです。
彼女はこの本で、人々がお互いに得意とするものや事を交換していければもっと幸せが大きく広がるのに、と言っています。
幸せを分け合っていける社会って凄く魅力的だと思いませんか?
彼女のサイトも写真がきれいでオススメです。