2015年9月30日水曜日

Paris 2



  今回のパリ滞在の目的はMaison Objet への買い付けでした。
 今までも数回訪れているけれど今回は妹も日本から駆けつけて初めて姉妹揃っての買い付けとなりました。

まずは友人の手がけるMaison de vacancesへ挨拶に。
定番と新しいコレクションがミックスされたブースはまさに”Vacances" の雰囲気たっぷりで、また夏に戻ったような錯覚に陥りました。今回オーダーしたのはチェックのテーブルクロスとキッチンタオル。






Maison Objetにはインスピレーションの宝庫

来期のnanaminaに期待してください。


 マレ地区の一角がギャラリーに。
写真を壁に飾るアーティスト



LBM(Le Bon Marche)ではブルックリン展が行われていました。ロス在住の私にとってはなんとなく懐かしい商品ばかりが並んでいました。
ビデオのインスタレーションがあり、ブルックリンを遊園地に仕上げたとても面白いもの。アーティストはPolo&Pan
少し覗くとこんな感じです。



 LBMの家具のコーナーも好き。キッチンコーナーも大好き。
結局パリに来てもここで一番買い物してしまうんです。


妹と。Rue Cherche midiにあるMamie Gateauxで。
LBM  から歩いて5分のところにある人気のサロンドテ。
いつもは定番のキッシュをオーダーしますが、パリに来てから野菜不足が続いていたので
大きなサラダをオーダーしました。ボリュームがあって美味しかったなあ。



少しレトロな店内。日本人が憧れる"Paris"そのものがここにはあります。


そして外せない"Merci"
いつ来ても人がいっぱいで楽しいコレクションが並んでいます。


我が家にもあるTue Tueの試験管花瓶。ベリーを飾ってとても可愛く仕上がっていました。真似したいアイデア。



この色彩が好き。


そしてお隣のBONTONへ。うちの子供達はすでにBONTONは着れなくなってしまったけれどいつ行ってもワクワクさせられるお店です。nanaminaでも扱っているPapier TigreのTri-anglesも置いてありました。大好きなパリのBONTON と同じセレクトで思わず嬉しくなった瞬間でした。



こんな子供部屋を作ってあげたいなあ。


今回のお土産の一つに選んだのがこのマネキュアのブランド、Nailmatic
日本にはまだ上陸していませんが、大人用と子供用があり、もちろん自然派。綺麗な色が並び、子供用は石けんで落とせると言う優れもの。除光液を使わなくていいので母としても安心です。Marina はこのお土産をとっても喜んでくれました。


色合いが好きだったインテリアショップにあった様々なグラス


世界一好きな場所かも、って思うくらい好きなLe Bon Marche ( LBM)を全貌
ここに立つと女度が上がる気がするのは私だけではないはずです。


靴、靴、靴。。。やばい。


サンジェルマンで妹とランチをしていたらその近所の男の子とパパ達が格好良くて思わず撮ってしまった写真。
おしゃれな親子ってやっぱり好きです。『おしゃれにしてます〜』って気合いの入ってそうなおしゃれではなくて、たまたまその辺にあった洋服を着たらいい感じになった、ってくらいのおしゃれ感が好き。別に流行モノでもなく、定番だけど、それを綺麗に着こなせるのはその人の雰囲気と気品がものを言うと思います。
洋服だけにお金をかけるのではなく、きっとインテリアや生き方も素敵なんだろうなあと思わせる雰囲気。
そういう人ってどの国でも素敵です。

2015年9月17日木曜日

平和への願い


9月17日に安保法案が強制可決されたというニュースを聞いて、ショックを受けました。これまでの日本ではなかった路上デモや、FB等からたくさんの反対の声が政府に届いてないわけはないのに、それを無視して可決された。

私は広島の原爆ドームからは徒歩5分の場所で生まれ、育ちました。

広島では平和教育という特別のカリキュラムが組まれ、子供達は夏の登校日に毎年戦争体験者や被爆者から数多くの酷いお話を聞いてきました。涙ながらに話しをしてくださる人たちは1945年に起こった忘れられない体験を、きっと思い出したくもないのに、次世代の子供たちのために一生懸命話してくれました。戦争無体験で食料にも困ったことのない私たちはそれを”別世界”のこととして聞いていたかもしれません。でも自分の祖父母と同じ世代であるその人たちの話は自分たちが生まれた70年代のたったの30年前に起こったことで、実際に広島に住んでいると毎日目にする原爆ドームから戦争の恐ろしさが嫌でも感じられてくるのでした。

このようなカリキュラムは広島市教育委員会が行ってくれていたもので、その上には広島の政治団体があります。そしてその上には国会という日本の政府がありました。
みんなこのような平和教育を良しと思っていたのです。そして今でもそれは変わらないと信じています。多くの国民が二度と戦争を体験したくないし、平和教育を受けた私たちは今親になり、守っていかなければならない次の世代があります。

それなのに今になって国民から選ばれた政治家によってこの平和が壊されようとしています。安保法案は徴兵制ではないと言っても、このような状態で一体誰が自衛隊への入隊を希望するのでしょうか?今私が住んでいるアメリカでは『自衛隊に入りましょう』というポスターが街の至る所でみられます。自衛隊に入隊することによってそのあとの高額な大学費用がカバーされたり、専門の医療施設などもあるようですが、実際に自衛隊に入隊し、行きたくもない戦争に生かされて殺されはしなくとも人を殺したり、目の前で人が殺される光景を見た人たちは決してその光景を忘れることができず、命は助かったとしても残りの人生をうつ病と戦って生きていくことにもなりかねません。私はそういう人にたくさん出会ってきました。

戦争を体験していない日本の政治家が『国のため』と言いながら自分たちの未来を担う若者を戦争に駆り出していく。決して自分たちは現地に行って戦うこともしないし、彼らの子供や孫はきっと自衛隊に入ってそこに行くこともないのでしょう。彼らは守られた立場だから。

自分にも子供が生まれて、地球全体の環境を考えるようになり、今の地球の状態をみると戦争なんてしている場合ではない。それよりも今の日本は地球を滅させている原発についてもっと対処するべきだし、国会はそのことについてもっと話し合うべきだと思うのです。地球が滅びてしまうと元もこうもないのに。アメリカ、ロシア、中国、ヨーロッパだって、国の利益よりも地球をみんなで守っていくことが一番大切なのに。

自分の体に命を授かり、約9ヶ月間の妊婦生活を得てやっと生まれた可愛い子供達。
妊娠することにとても時間のかかる人もたくさんいるし、妊婦の間だってつわりなどで大変な思いをしながらやっとこの世に生まれてくる命。奇跡の塊のような子供の命を親の私たちは命がけで守っています。
赤ちゃんの時は眠いのを我慢して夜泣きのたびに起きてミルクをあげたり、毎日ドキドキハラハラしながら子供と一緒に成長してきた私たち。自分の子供だけでなく、姪や甥、友達の子供たち、近所の子供達、彼らは私たちの希望であり、愛おしくてたまらない存在なのです。そんなかけがえのない命を国のためだからといって差し出すことが出来るでしょうか?私にはできません。

物事を大きな物差しで計るのではなく、それを自分に置き換えて、今ある自分たちの平和と安らぎが壊されたらどうなるのだろうと、すごくシンプルに考えたらこんな法案は可決されてはならないと思うのだけれも。この法案に賛成した政治家一人一人に個人的な意見を聞いてみたい。



2015年9月16日水曜日

Paris 1

マウイの記事を書き終える前にパリに行ってきました。
しばらくはパリ編が続きます(笑)


新学期が始まるのを待って、単身でパリにやってきました。
9月初旬のパリはファションも街の風景も真夏のLAとは違い、秋一色。

この日はたまたまパリの街でストライキが起きていたので、渋滞を避けるためタクシーは使わずRER という郊外からの電車でパリに到着。

5年前まで住んでいたPort-Royalの駅に着きました。

懐かしい風景に心打たれました。まーったく何も変わっていないこの光景。

駅の前の道路を渡るとイブサンローランも通っていたLa Closerie des Lilasがあります。ここはよく隣のマダムと来ていた場所。夜は生のピアノ演奏があってなかなかクラシックなパリの名所です。

今回の旅は最初の5日間妹が同行することになったので、二人で小さなアパートをモンパルナスに借りました。小さいけれど場所もよく、清潔なアパートでした。
大家さんもとても親切で、これからパリに遊びに行かれる方にはオススメです。
(AirbnbのサイトでEmiko Hanawa で検索すると私の泊まったアパートが見れるはずです。)

元々住んでいたエリアだったので、お気に入りのカフェ、パン屋さんに毎日のように通えてとても幸せでした。

パリって美味しいパン屋さんは数え切れないくらいあるけれど、パンってわざわざ遠くまで買いに行くものではなくて、近所にあるすぐに買いに行けるパン屋さんが一番いいと思います。そこに毎日通って顔見知りになって、オーダーする前にもうマダムが私の欲しいものを袋に入れてくれている、という関係性も魅力の一つだと思うのです。

スーパーで美味しい紅茶とバターを買って、あとは毎朝焼きたてのバゲットやクロワッサン。これだけでパリにいる意味があるくらい毎日幸せな朝食でした。




アパートに荷物を置いて、サンジェルマンに出かけました。
アパートの大家さんから勧められたカトリーヌメニのvernisage に行った後、
お気に入りのレストラン、Cinq-Mars へ。

51 rue de Verneuil 75007
tel : 01 45 44 69 13



ここは数年前に発見した小さなれるトランでメニューもあまり変わりませんが、何を食べても美味しい。トレンド感はあまりないけれど、確実な美味しさ、オーガニックワインも取り扱っていて安心だし、サービスも上等。


必ずオーダーしてしまう、Daurade grillee(  鯛を焼いたもの)とラタトゥイユ。ここのラタトゥイユは世界一美味しいのではないでしょうか。シンプルだけど手間をかけて作られた味です。


たっぷり食べたあとは散歩がてらにルーブルまで。
セーヌを渡って、右岸まで歩きました。

久しぶりに見るピラミッドにはパリらしい稲妻が。
クラシックな場所に新しい空気を取り込むのがいかにもパリらしい。


夜のセーヌはいつ見ても美しい。
私はやはりパリが好きです。

2015年8月28日金曜日

Maui vacation ハイキングについて


毎年恒例の夏のマウイバカンスに来ています。
マウイの北、North shore がお決まりの定宿地で、8月だというのにビーチは全く混んでいなくて、観光客はそれなりにいるけれど、彼らはここを通りすぎるだけでなぜかビーチには寄らないので(ホテルが密集する南や西の方のビーチは人でいっぱいですが)とても快適にビーチでの時間を楽しんでいます。



きっとこの辺のビーチに一度来たら人でいっぱいのワイキキのビーチなんて2度と行きたくないはず。

マウイでの楽しみはビーチだけでなくハイキングにもあります。
トロピカルジャングルを歩いているだけでフルーツや花の甘い香りと新緑のマイナスイオンに身体も心も癒されていくのが分かります。

毎回行くのはtwin fallとbamboo forest.
twin fallはいつ行っても観光客でいっぱいですが、”ここからはハワイアンの聖域地なので入るべからず”と書いてあるところに入っていくのがポイント。その奥にはまさしく秘められた聖域地が広がります。


Bamboo forestはその名の通り竹の森。真っ青な竹で覆われたジャングルを進んでいくと川があり、滝があり。歩いて熱くなった体を冷やしてくれるには丁度いい冷たさで海の水とは違う山の水が気持ちいいのです。奥に行けば行くほどワイルドで、ローカルの男の子たちはみんな岩からジャンプ。たまに慣れない観光客が足を滑らせて岩に当たって骨折したりするのでくれぐれも気を付けましょう。


昨日はハワイアンの友人が念願のIao Valley に連れて行ってくれました。
ここも有名なハイキングのメッカだけど、私はどうしてもハワイで育った彼とここに来たくて、やっとお互いのスケジュールが合い、お互いの家族を連れて夢のハイキングが叶いました。


ここは想像以上にハワイのルーツを感じた場所でした。ハワイアンの友人曰く、ここは精霊が宿る谷で、実際に行ってみて本当にそう感じました。

私は幼い時、両親がお店を営んでいたので夏休みは田舎の祖父母の元で過ごしていました。広島の田舎にある小さなその土地はたくさんの山と綺麗な川で知られている場所で、冷たい川で近所に住む子供たちと一緒にいつまでも遊んでいた思い出があります。
ゴツゴツした岩があり、川には魚が泳ぎ、みんなワイルドに何時間もそこで遊んでいました。お腹が空いたらランチを食べに家に帰り、またどこからもなく子供たちが川辺に集まるのです。いつまでいても飽きない場所でした。

そんな幼少時代を思い出す、緑に溢れて、鳥がいて、綺麗な川のある場所です。
もちろんローカルの親子や子供たちが川で遊んでいました。








他のハイキングの地に比べ、ここは歩きやすく、それでいて広大なパワーを感じる場所

以外といつもいる場所から近いのになぜかずっと来れなかった場所。
今年来れて、本当に良かった。







海で見つけた貝殻を使ってNadiaがハワイのお友達と作ったアクセサリー。





気持ちよさそうに泳ぐ亀


朝と夕方にはこんな風にビーチに休みにきます。


新顔、アザラシくん。
毎朝11時くらいまで寝ていました。


台風の前日には25匹も亀が陸に上がってきてびっくり。
ニュースを聞かなくても何か異常気象が起こるんだな、と感じされられた光景でした。



この後はハワイ第2弾に続きます。