2015年3月13日金曜日

Spring market


ロスに帰ってくるとマーケットの品々がとても春らしいものに変わっていました。
ファーマーズマーケットでは農家が野菜だけでなく農園で育った野生の花も持ってきてくれるのです。これはルッコラのお花です。たーっぷり抱えるほど買ってたったの2ドル。


マリーゴールドやカラーも力強い


春といえばイチゴ。日本に行く前はまだイチゴも高かったけれどこれから旬の時期に入ります。甘くて美味しい季節になりました。
我が家ではイチゴを毎週3パックまとめて買って毎日デザートとして、スムージーに入れて楽しみます。冬でもイチゴは手に入るようになったけど、この時期採れたてのイチゴは格別の味。


卵もガチョウの卵から鶏まで。ガチョウの卵はパリ時代に買ってオムレツにしようと割ってみたら中から孵化しかけたひよこ(苦笑)が出てきた恐怖の思い出があるのでそれ以来手を出せません。ベトナムではそれを食べると聞きましたが、いくら栄養価が高いと言われてもそれだけは無理です。
なので私はもっぱら奥の鶏の卵しか買いません。この卵が不揃いでなんとも可愛いのです。ひよこになる前に食べなくちゃ。


柑橘類もこんなに種類があります。Mayer lemon  というこちらで人気のあるゆずに似た甘酸っぱいレモンがお気に入り。これでケーキを作ると幸せな風味が広がります。ドレッシングにもとてもよく合うんです。先週はフェンネルとオレンジのサラダにこのメイヤーレモンを合わせました。


小粒の人参とビーツ。見たことないくらい小粒で直径2〜3センチ。
このままオーブンでローストしたら可愛くて、おもてなしにピッタリです。
出来上がりにたっぷりのハーブミックスを乗せたらもっと美味しそう。


ロスに帰ってきて早速nanamina kitchen を開催しました。

今月のメニューは
フェンネルとオレンジのサラダ
チキンのタジンと野菜いっぱいのクスクス添え
ビーツとシード(種)のケーキにメイヤーレモンのアイシングをしたもの

春らしい色とりどりの食卓になりました。


こんなにたくさんの種(パンプキン、ひまわり、 Flax seed) が入って栄養価も高いケーキです。同じカロリーを摂るなら体にいい摂り方をしたいと常に考えています。



春ってやっぱりワクワクしますね。

2015年3月6日金曜日

日本滞在 大阪、東京編




数ヶ月前から愛用しているDr Pure Labの代表取締役でもあり、ロス在住の友人のお母様でもあるとても美しい香山ひとみさんに大阪の本社へ招待していただきました。ここで念願の肌検査を受け、これから使用すべきスキンケア商品を選んでもらいました。私の肌は極度の乾燥肌だそうで、自分では全く気がついていなかったのですが、やはりこのロスの乾燥地帯と、太陽でかなりのダメージを受けていたみたいです。今後はお肌の再生、潤いを取り戻すために、新しいローションも日頃のスキンケアに加え、次回日本で肌検査をするまでにきちんとケアしてあげることを誓ったのです。

私はもともと敏感肌なのですが、ここの製品は全く問題なく使えて、とてもお肌に優しいと同時に美白効果や肌のキメまで整える魔法のようなスキンケアプロダクトなのです。

土曜日なのにわざわざ会社のスタッフも出勤してくださり、愛情たっぷりのおもてなしを受けました。

(P.S. あまりに惚れ込んだので今月(3月)7日発売の雑誌CREAでもオススメしています。ぜひご覧ください)



Salon de Nobleにて、理事長の佐藤先生と。
ここはハーブで治療してくれる統合医療の施設で、エステとクリニックがあり、私はここでDr PLの製品を使ったフェイシャルを受けました。フェイシャルを受ける前に家の環境や、体のことなどいろいろ質問され、個人に合った方法で施術してもらえるのです。夢心地の時間でした。

佐藤先生はイギリスでハーブ療法を学んだ方で、薬膳や、ナチュラルヒーリングに興味を持つ私は先生に質問攻め。

そしてこんなに若く見えるのにすでに成人した息子さんがいらっしゃると聞いてますますびっくり。

大阪では大人の素敵な女性に囲まれて、とても刺激的でした。
努力なしに美は得れないし、そこに基づく正しい知識をもっと世間に広めていきたいと思ったのです。

佐藤先生は自分がもし病気になったら真っ先に会いに行きたい先生です。そんな先生と出会えたこと、紹介してくださったひとみさんにとても感謝をしています。



東京では妹のおうちにお世話になりました。私のことを一番待ってくれていたのは姪の菫(すみれ)

先に東京に送っておいたスーツケースの中身は一個丸々ぜーんぶ菫へのお土産

うちの娘たちが使っていたドイツの木製のシュタイナー教育のおもちゃや、パリやNYで買ったバレリーナやお姫様風ドレスなど、たくさん詰めました。

3歳半だからおしゃべりも達者で日本語で子供を育てたことのない私にとってはすごく新鮮で、小さい子供の感性と言葉の可愛さにいちいち感動していました。。広島育ちの私と妹、そして東京育ちの義理の弟と姪。この4人が集まるとギャップがありすぎて面白いんです。


毎晩妹が美味しいご飯を作ってくれて、家族で団欒。
家族全員食べることが大好きなので、みんなこの時間を楽しみにしています。
日頃は忙しい義理の弟も2日間お休みだったので今回は一緒に買い物もできたし、『東京の家族』がとても身近に感じた1週間でした。4月には菫の妹が生まれます。妹は忙しくなるけれど菫はとても楽しみにしている様子でした。


東京のモデルエージェンシーEliteにて。社長のデスクの裏の壁には所属モデルのプライベート写真がたくさん。うちの娘たちの小さい頃からの写真もたくさん貼ってありました。



社長とマネージャーとのランチは広尾の『いちのや』さんで。
このうなぎを食べると東京に帰ってきたな、という気がします。
うなぎがおいしいのはもちろんですが、お店の作りもとても素敵で、頭を下げないと登れない小さな赤い階段と、小さな個室、官能的な紅色がなんともいい感じ。


夜は社長夫婦と一緒に麻布十番のお寿司屋さん『ふじ清』に。
以前も一度連れて来てもらったことはあるのですが来るたびに感動の美味しさなのです。


丁寧に磨かれたカウンターには名物ご主人が。
面白くて、どんどん美味しいものを出してくれるすごい人。


一口サイズで前菜をその時の気分で作ってくれて、それが全て本当に美味しくて。素材と味覚と視覚の繊細さに技術が加わって、日本は世界一美味しい国だと改めて確信した夜でした。


Playtime Tokyo にて。これまで買い付けは全てパリのPlaytimeでしていましたが、nanaminaにもそろそろドメスティックブランドを加えてもいいのではないかと思い、今回初めて東京での展示を見てきました。正直言って規模や出店ブランドなどパリの方がはるかにエキサイトだと思ったけれど、一つとても好きになったブランドがあったのです。

folk made というブランドです。
デザイナーの渡辺はるみさんが愛情をたっぷり込めて丁寧に作ったお洋服たちがご主人が作られた木製の家具に飾られていて、このブースだけ魔法がかかったようにキラキラして見えたのです。

飾ってあったパンツに一目惚れして、シャツも、スカートもどれもこれもとにかく可愛くて、思わずパリのボンマルシェやコレットの子供服に携わる友人に連絡してしまったほど惚れこみました。日本だけに滞るのはもったいないブランドです。

来シーズンfolk made をnanamina.comで紹介できるのが今からとても楽しみなのです。




ご主人が作られた家具もオーダーできるそうです。
流木を使ってあるところなどLAのnanaminaのお店にとても雰囲気が似ていてしばらくこのブースから離れられませんでした。




マネージャーからいきなり連絡が入り、私の帰国する日に雑誌Otona museで対談の話があがっているとのこと。お相手はVelnicaのデザイナー小林加奈さん。
以前から共通の友人を通し、お互いにlove コールをFBで送りあっていたので今回こういう形でお会いできて光栄でした。
まずはVelnicaのアトリエで集合して、ヘアメイクをしてもらい、好きなドレスを選ばせてもらいました。私が選んだのは70’s風のフラワープリントドレス。一目惚れでした。


加奈さんとは初めてお会いするとは思えないほど話が弾んで、対談が終わってもずっと話していたい程でした。お互いに好きなものがはっきりしていて、アンティークや伝統的なものに惹かれて、おまけに子育て真っ最中。あまりに共通点が多すぎて、あっという間の対談、撮影だったのです。


そして、この撮影のために友人の早坂香須子がメイクをしてくれることになったのも、とても嬉しいことでした。彼女とはアシスタント時代からの長年の友人で、一緒にご飯をしたりテストシュートをしたり、パリやロスでも会いました。今回の東京滞在は短くてとても忙しかったので、会えないなとおもっていたところ、この撮影のために急遽駆けつけてくれることになり、久しぶりに彼女のメイクをしてもらえることになったのです。彼女のメイクはまずファンデを塗る前のマッサージから気持ちが良い。エステにいるみたいな心地の良さです。
この日は彼女がSIGETA とコラボした発売間近のBBクリームを使ってくれて、そのままプレゼントしてくれました。コスメキッチンで見かけたけれど出発には間に合わない発売日だったので残念に思っていたところ思いがけないプレゼント。ありがとう〜。

薄づきなのにしっかりカバーしてくれて、アロマの香りもオンナ心をくすぐるクリーム。
オススメです。


ここでは書ききれないほど楽しかった今回の日本滞在。今まで老後はパリかなって思っていたけれど、子供たちが成長したら我が国に帰るのも悪くないかも、と初めて思ったほど楽しくて、心地いい2週間の旅でした。また5、6月に行きます。待ちきれない!

2015年3月5日木曜日

日本滞在記 広島編


1年ぶりに日本に帰国してきました。

毎年帰っても友達に会ってばかりでろくに家族とゆっくり過ごせないので、今回は家族との時間を大切にしようと思い、あまり帰国前も友達に連絡を取らず、ひっそりと帰省したのです。

広島の滞在はたったの5日間。そのうち4日を家族と過ごしました。

数年前から介護施設に入っているおばあちゃんと、今でも90歳という年を感じさせない元気いっぱいのおじいちゃん。

私が幼かった頃は両親がお店をしていたので夏休みは祖父母のいる田舎で過ごすことが多く、今でもそこを訪れるとおじいちゃんが釣ってくれた鮎の味やおばあちゃんが見守ってくれながら泳いだ川の思い出が甦ります。
私にとっては両親との思い出と同じくらい祖父母との思い出が優しく残っています。

今海外で暮らして自分の子供たちには祖父母との思い出をたくさん作ってあげられないことがとても残念です。主人の両親は数年前に亡くなり、私の父も平成元年に亡くなりました。だから娘たちにとっては唯一のお婆ちゃんが私の母。パリ時代はよく来てくれていたけど、最近は祖母の介護でなかなか長旅ができなくなり、娘たちは2年以上会っていません。(私は去年5月に雑誌の仕事で母とイタリア旅行に行ってきたので、あまりご無沙汰な感じはしなかったのですが)。毎年今年こそは家族で日本へ、と思っても日本の夏の暑さとバカンス時の空港運賃の高さにおじけてなかなか帰れない始末です。



毎年母に会う時に家族のアルバムを渡します。その年の主人の撮りためた家族写真の中から厳選して、iphotoのシステムを使ってアルバムを作ってもう5年目になります。
一冊一冊がとても思い出深く、娘の成長もかいまなく見れるので、なかなか孫に会えない母もとても喜んでくれています。帰省してすぐその日に早速祖父母に見せに行きました。



広島といえば牡蠣。冬に帰省すると必ず母が取り寄せてくれる広島牡蠣の中でも大きめの大野町の牡蠣。プリンプリンでミルキーで口の中でとろけそう。フランスでもアメリカでも色々な地方の牡蠣を食べる機会に恵まれましたが、やっぱり広島の牡蠣が一番。
殻付きの牡蠣をそのまま蒸してレモンで頂きます。エシャロットやビネグレットソースもいいけれど、海水の塩分がレモンと調和されてこの食べ方が一番好き。
『帰ってきてよかった〜」としみじみ感じました。


そして広島に帰ってきたら必ず訪れたいのが宮島。
小さい頃から何度も行っているのに今でも新鮮で、毎回新しい発見もある不思議な島
この鳥居が船から見えると今でもワクワクします。今回も母と行ってきました。


まずは厳島神社でお参り。
いつ見ても神々しい神社です。いつかここでCHANELがショーをするのではないかしらとか思いながら回廊を渡りました。カール様好きそうなんですもの。その収益金をメンテナンスを必要としているこの神社に寄付していただきたい。その昔恵比寿ガーデンプレイスで私もモデル参加したショーの費用は5億円でした。たった1日で5億円。夕方になると海の水も引くし、お客さんのヒールは泥だらけになってしまうけど、きっとライティングも素敵だし、いいショーになると思うんだけどなあ。



ランチは楽しみにしていた穴子飯。穴子飯のお店はたくさんあるけど、ここ『ふじたや』さんが一番です。ミシュランで星をとったのにその認定書もお店に飾らないクールな穴子飯一筋のお店。休日は行列覚悟だけど、この日は並ばずに入れました。牡蠣のお吸い物もついて、香ばしく焼かれた穴子がたっぷり乗った穴子飯は最高でした。


てくてく山の方に歩いて行くとこんなに可愛いお茶屋さんを発見しました。


この茶屋さんからの見晴らしは素晴らしく、宮島が全貌できます。


調子に乗った私たちはそのままロープウェイで山の頂上に行くことにしました。
この日はスニーカーではなく革靴だったけど、母も乗る気だし、まあいいか、と。

ロープウェイから降りて山道を歩いて行き、思ったよりしんどかったけど(多分革靴のせい。。。)なんとか頂上まで登りつけました。


瀬戸内海が美しい。この日は虹まで見えました。


夕方になると鹿もちらほらと出てきて街を散歩中。


午前中は満ちていたのにすっかり水が引いてまるでMont-Saint-Michel。ちなみに宮島とMont-Saint-Michelって姉妹都市、姉妹観光地?なんですって。神様の島ですしね。でも宮島のご飯の方がMont-Saint-Michelの大きなオムレツより何倍も美味しいですよ。


 知り合いのスタイリストさんが手がけるホテル『蔵宿いろは』の中にある『zakkaひぐらし』は日本の作家さんの作品をはじめ、中国、インド、フランスのアンティークも揃う感度の高いお店です。どれもこれも本当に素敵。スーツケースに入れて持って帰れる量は決まっているのであまり買えませんが、できればお店ごと持って帰りたいくらい好きなお店です。何もかもが素敵。今回は悩んだ挙句、白の陶器のお皿を購入しました。子供たちには使わせない私用のお皿。大切に使います。



船場に歩いている途中お土産街道でこんな鹿を発見。喉が渇いたのか飲み物の入ったケースに頭を突っ込んでいました。そしてお店の人もうろたえるでもなく、普通にそれを見守っていたのです。


で、そのままその鹿はお店に入って行きました。今度は食べ物を物色?
鹿と人が普通に暮らすこの島にますます魅了された光景でした。

翌日は帰国前から予約していた美容室『Plague』のヘッドスパを受けに行きました。
ここのオーナー夫婦とはずっと仲良しで、帰国するたびに必ず会いたいご夫婦です。
とびっきりセンスのいいお店と腕のいいスタッフ、そしてオーナーが選ぶヘアケア製品がまたとてつもなくいいんです。おかげでロスの乾燥で痛んだ私の髪もロレアルのCM 並に生まれ変わりました。できれば毎月受けたいこのヘッドスパ。でも次回の帰国まで当分お預け。広島在住の人が羨ましいです。

この後、絶対会いたかった友人達にも会うこともできて、大好きなパン屋さん、『アンデルセン』にも行けて、本当はもっと行きたいお店、会いたい人もいたけれど今回の短い滞在ではそれは不可能でした。5日間なんてほんと、あっという間です。



楽しかった広島の最後の日はカキフライと牡蠣飯で締めくくり。
今回は夜の外食もせず、母の味を堪能した滞在となりました。

家族と過ごすことが第一の目的だったので、短かったけど充実した広島での日々でした。