2008年12月22日月曜日

クリスマス




 クリスマスの楽しみは当日よりもその準備期間にあると思います。もみの木を買ってきて、毎年買い足していく飾り。今年は11月にボンマルシェで見つけた妖精とバレリーナの人形と白を基調にした鳥や羽。そこに母からスペインの教会で買ってもらったクラシカルな人形が加わりました。今年はパリに残る事に決めたので大きなツリーを準備しました。義理母からもらったキャンドルスタンドも付けて、雰囲気たっぷりのツリーの出来上がり。そしてリースの中にキャンドルを立てて、aventキャンドルも作りました。これは子供との合作で森をイメージしています。
ただ、キャンドルはやはり危険なもの。電気のライトよりも雰囲気はあるのですが、「燃える」というリスクがつきまといます。ツリーの枝はキャンドルの炎で茶色くなってしまい、リースは実は先ほど燃えてしまいました。いやー、びっくりした。急に炎がテーブルの上で、大きくなっているんですもの。子供達も唖然。運良くそこにあったお茶をかけて惨事にはならなかったものの、みんなショック状態でした。もうロマンティックに浸るのはよそう。安全第一ですね。
皆様も安全で健康なクリスマスを。

2008年12月19日金曜日

ルーブル見学




 nadiaのクラスの初めての外出がありました。目的地はルーブル美術館。何ともフランス、パリっぽいではありませんか。子供達は朝からわくわく。時間のあるお母さん、お父さんが集まってみんな一緒に公共のバスで移動し、ルーブルに着きました。
大人一人につき、子供3人が振り分けられ、みんなで手をつないで館内に入ります。
今月はイタリア美術についてのお勉強をクラスでしていたらしく、配られたプリントには巨匠達の有名な絵画5枚が印刷してありました。これらを見つけにさあ、美術館巡りです。

みんな絵画よりもひろーい館内に興奮気味。nadiaも「プリンセスのお城みたいー」と最初は興奮していました。

絵画そのものよりも館内で複写する人達に夢中になる子供達。やはり毎日している「お絵描き」の方が気になるみたいです。

モナリザやラファエルを鑑賞して2時間半の美術鑑賞は終わりました。
それにしても4歳で既に本物を味わえるなんて、なんて贅沢なパリの子供達。




2008年11月24日月曜日

ドイツ菓子




 ベルリン移住計画は消えたものの、あそこで食べたおいしいケーキの記憶は自分の中でまだまだ消えません。 義母がなにげに作ってくれたケーキ、ドイツ人の友達がクリスマスに焼いてくれたクッキー、ドイツに住んでいたいとこが毎年送ってくれるシュトーレン。それも本当に美味しいものばかりです。

ベークドケーキが主流で,チーズケーキ、タルトもあります。どれも混ぜるだけの簡単レシピ。今すっかりハマって週に2、3回ケーキを焼いています。子供のおやつも全てこれらのケーキ達。今回は初めてチョコレートをコーティングしてマジパンのケーキを焼きました。しっかりとした生地なのでバニラ風味のクリームを添えます。子供達も大喜び。ついでに大好きなピンクのお砂糖も飾って、「今日は何の日?」と聞きながら勝手に「Happy Birthday~」と歌いだしてしまいました。キャンドルもないのにね。

今度は何を作ろうかな? 

ベルリン





 バルセロナから帰ってきて2週間後、またすぐにベルリンに旅立ちました。今回の目的は「もしかしたら拠点をベルリンに移すかも」という、自分の中のもやもやした気持ちをはっきりさせるためでした。夏に妹と行った時,すごく楽しくて緑も多く,物価も安い、親切なベルリナーに感動して,ベルリンが自分の中ですごく盛り上がっていました。パリ嫌いの主人もベルリンは好きだし,何と言っても祖国だし次の住居はベルリンかも,と数ヶ月間思い続けていました。
で,結果はすごく楽しかったのですが、11月始めで既に寒くて,暗かった。それはパリと比較出来ないくらいタフで寂しいものでした。夏とは確実に違う空気が流れ,街全体がすごく重い空気だったのです。もちろんドイツ語はチンプンカンプンだし、2日目位から早くパリに帰りたくてしょうがなかった。残してきた子供達も気になったし、何だか自分の中で「パリ」が確実にNo,1だという事を確信しました。主人は解放された気分で随分楽しんでいたようですが,「ここには住まないよ」と一言残し,私は先にパリに帰ってきました。確かに夏はすごくいい。もう一度行きたいほど。でも住むからには冬を逃れられないし,何となく自分とは空気感が違っていました。でも今でもベルリンは大好きな街ですけどね。

ベルリンで一番素敵なのはCafe. 若い人達が自分たちのテイストで良質なものだけを扱っている。手作りケーキはどこも本当においしいし、朝のヨーグルトだってフルーツたっぷりですごーく美味しいのです。パリとは比べ物にならないくらいクオリティーが高くて,値段もお安いのです。
ベルリンは「ドイツはまずい」,という観念をきれいさっぱり取り払ってくれたました。今度はCafe巡りの旅と題して夏にまた行きたいな。

これからCafeを開きたい人は是非ベルリンをチェックして下さい。インスピレーションの宝庫です。これだけは自信を持って言えますね。

夕方(もう真っ暗ですが)散歩していると公園の前でおじいさんが巨大なシャボン玉を作って,子供達と遊んでいました。作り方をみてみるととっても簡単。このおじいさんはシャボン玉の名人で,手作りキットも売っていたので早速子供達のおみやげ用に購入。早く一緒に遊びたいな。

人が集まるcafeの前にあった「木」。中には本が入っています。これなんだ?と聞いてみると中に入っているのは古本で欲しい人は自由に持って帰ってもいいそうです。その代わり別の本をまたそこにおいておくというリサイクルの「木」でした。街にこういうほのぼのしたものがあって,市民もそれを共有してるってとっても素敵ですよね。

ドイツ語が出来たらベルリンに住もうという気持ちになれるかなあ???

2008年11月22日土曜日

ありがとう



 楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていってしまいます。今回初めて母と妹が一緒にパリに来てくれて,ポルトガル、スペインを旅行しましたが、本当にあっという間でした。妹は今休業中なので9月後半から10月後半まで1ヶ月。母は犬を残してきたので2週間のパリ滞在でした。子供部屋の2段ベッドの上の段に母が寝て妹はオフィスで寝ると言ったキャンプのような生活でしたが、朝起きて妹がおいしいパンを買いに行ったり、娘の学校に母と一緒に送りに行ったり,生活の延長の共同生活は無理がなくて自然に,とても楽しいものでした。娘達も「おばあちゃん,てーちゃん」ととても親しんで喜んでいました。

二人が帰ったあとは何だか家がガラーンとしてあの活気もなくなってとても寂しく感じましたが、うちには育ち盛り,暴れ盛りの娘達がいます。泣いてる暇もないくらいにやる事もたくさんあるし、すぐにもとの生活のパターンに戻りました。

以前は日本の家族と別れるときすごく寂しかったし,その思いが長く続いていたけど,自分に子供が出来てからは、アルバムの1ページをめくるように気持ちの切り替えが出来るようになりました。

だけど,娘が成長して私も母のように、一緒に旅行したり,おしゃべりして笑ったり出来るといいなあ。いつまでも甘えん坊の私や妹を見守ってくれて、必ず必要な時にいてくれる母。私もそんな存在になりたい。

妹とはこれまで仕事が忙しくてなかなか一緒にいられなかったけど,今年彼女が仕事を辞めてからはパリで数ヶ月一緒にいられました。すごく嬉しかった。彼女が妹で本当によかった。面白いし、料理は上手だし。なんで未だに独身なのでしょうか??? 

次はいつ一緒に過ごせるかまだ分かりませんが,この1ヶ月間の思い出は私の中に一生暖かい思い出として残るでしょう。お母さん、てるちゃん,ありがとう。


バルセロナ3日目




 いよいよ今日が女3人旅の最終日。朝はピカソ美術館に行き,そのままお昼はメルカート(市場)の中にあるタパスバーへ。ここは以前夫と来たことがあり、あまりの美味しさにびっくりしたバーだったんです。シーフードが豊富で,市場内の魚屋さんからそのままもってきた新鮮な魚介類。お昼時はすごく混んでいて、カウンターの周りには人だかり。みんな目の前で食べる人が終わるのを待ちながらワインを飲んだりおつまみをつついたりしています。運良くすぐに目の前のカップルが帰ってくれたので(私達の恨めしそうな目線に耐えられなかったのかもしれません)さあ,これから食べるぞ、と目の前に並ぶ美味しそうな食材を指差して注文しまくりました。タラと野菜のサラダ,豆のサラダ、あさり、巻貝、エビ、次から次へとプレートが並び、それらを「おいしい〜」とうなりながら食べる私達にお店のスタッフもうれしそう。私達の後ろで待ていた男性客は諦めて帰ってきました。

シーズンのセープ茸もここのメルカートではパリの半額以下。遠慮なしに山盛り買っても11ユーロ。ありえない。。。

おいしいシーフードは思い残す事なく堪能したけど,イベリコ豚の生ハムをそう言えばまだ食べていませんでした。ちょうどメルカート内に生ハム屋さんがあったのでそこでおみやげ用に100g包んでもらいました。機内で食べる生ハムのサンドウィッチも忘れずに作ってもらい、この楽しかった5日間の旅は終了しました。それにしてもよく食べて飲んだ旅だったなあ。

バルセロナ2日目





 早起きして、Monserrat(モンセラート)まで行ってきました。ここはキリスト教の聖地とされ、世界中から多くの観光客が訪れます。バルセロナから電車で約1時間半。ケーブルカーで頂上まで昇るとそこは今まで目にした事のない巨大な,威厳のある岩山が広がっていました。さすがにこんなものを目にすると神の力を信じずにはいられません。ひとつひとつの岩からすごいパワーを感じました。聖堂にはいるとちょうどミサの時間でした。ここに黒いマリア像でも有名です。そこにあるのだろうと探すと真正面に小さなキリストを抱いたこれまた小さなマリア像がありました。ミサの最中だというのに遠慮なく写真を撮りまくる観光客達の分別のなさにちょっと驚きながら、家族の健康と幸せを祈りました。

午後はバルセロナ市内で過ごす予定にしていたのになぜか1時間に1本しかないケーブルカーに2回も乗り遅れ、おかげで市内に戻ったのは夕方。山道を歩いたのと、ケーブルカーのストレスで結構疲れ果てていた私達はホテルに荷物を置き,そのまま外のワインバーへ直行しました。ここは美味しいスペインワインが手頃な値段で飲めるのと,サンタマリア教会の目の前と言う絶好のロケーションのため,いつ行っても混んでいます。たまたま外のテーブルが空いたのでワインをお代わりしながらおしゃべりしていると向こうからブラジル音楽が聞こえてきました。その周りには人だかりが出来ていて,みんな既に出来上がっているのか音楽に合わせて踊っています。思わず私と妹もその群れに入り,踊っていると教会の中にそのバンドが入って行きました。パリの教会では絶対にあり得ないようなこの組み合わせ。さすがスペインと感心しながらそのまま教会に入り、この音楽のイベントに参加させてもらいました。コンサートが始まると比較的静かなスペイン音楽にかわり、綺麗なお姉さんが歌っていました。私はどちらかというとブラジルサンバの方が良かったけど。。。まあ,教会だしね。

思いがけない音のプレゼントはとても嬉しかったです。

2008年10月24日金曜日

バルセロナ



ポルトからバルセロナに移動。バルセロナはより暖かく,母は急いで半袖を買いに走りました。
去年の6月に主人と来た時は表通りに出れば人が大勢いたけど,裏通りはひっそりとして、まだ静かだったのに,何故か今回はどこに行っても,人,人、人。いきなり,パンチを食らって3人ともちょっとぐったりしてしまいました。

ホテルは大人気のデザインホテルBanys Orientalのスウィートをとりました。ここはバルセロナで私が常宿にしているホテル。場所もインテリアもとても気に入っています。ただし,本当に人気があるので2ヶ月前から予約必須です。

ホテルで少しゆっくりしてから,今回絶対家族を連れて行きたかった魚介のレストランへ。
ここは店内に入るとすぐに魚市場のように魚介類が並んでいます。そこで好きなだけ,好きな種類をオーダーしてから,お会計を済まし、あとは自分の番号を呼ばれ,プレートをとりにいく,というシステム。とっても新鮮で,安いので遅くから食事が始まるスペインでも8時過ぎには店内がいっぱいになってしまう程の大盛況。

オマール、エビ、いか、タコ,今回最もハマった長方形の貝を頼み、それらが一番美味しい調理法で出てきました。もうどれもうなるほど美味しかった。

お腹いっぱい食べ終わって,母のお皿を見ると,なんとオマール海老の味噌らしき,小さな緑の個体が残っているではありませんか。すぐさま「お母さん,こんなところにミソがあるよ。もったいない」というと母も「あらあら、お母さん目が良く見えないから」と言いつつ,それをフォークでつつくと「コツン!」と鋭い音が。なんとそれは母が食べたあとの緑のオリーブの種だったんです。口まで運ばなくてよかった。歯でも折れたら大変大変。またもや私達のテーブルは大爆笑。一日、一日ネタが増えていく旅行でした。

2008年10月23日木曜日

ポルトガル ポルト2日目





 二日目はとりあえず,有名な教会や塔に上って観光ツアーをしようということになり、スニーカーに履き替えて街を散策しました。この街はどこに行っても石畳。絶対ヒールなんてはけません。まずはこの街で一番高い教会のタワーに昇り,街を一望。240段くらいあるこの階段。しかもむちゃむちゃ狭くて,絶対におデブさんは昇れません。頑張ったかいあって遠くの海まで見渡せる絶景。そして,サンフランシスコ教会に移動。ここは今まで見た教会の中で一番ゴージャスな内装でした。金鉑の張られた彫刻が素晴らしく、バロック装飾に圧倒されて思わず家族全員そこに座り込んでしまいました。神様の力を借りないとこんな手仕事は人間には無理だと思わせられる程,素晴らしいものでした。

いい感じにおなかがすいてきたので,川沿いのレストランに行きました。何となく入ったお店だったけど,これが大当たり。魚のスープは濃くてうまみたっぷり。サラダも新鮮で昨夜の疲れた胃を癒してくれました。すっかりご機嫌になった私達は、川を渡って,ポルトワインの製造元に行きました。甘ーい香りの漂う大きな樽のある部屋を横切って、美味しそうなポルトワインをお土産に買いました。そしてまだ日も暮れていないのに、飲もう飲もうとテラスに出て、3種類の違うポルト酒をオーダー。絶景を前に飲むワインはやっぱり美味しい。もう時間なんて完全に忘れていました。旅にでて、観光地巡りに少し疲れていた私。現地ならではのお酒とおつまみを頂きながらこの風景に浸ってすごす時間は最も好きな時間です。結局そういう時間が一番思い出に残るし。大好きな家族と素晴らしい景色を堪能しながらのこの時間はこの旅で一番強く思い出に残っています。

そして夜はファドを聞きにファドバーへ。でも始まるのが遅いので,ちょいとその辺でまた一杯飲んでから行こう,と言うことになり,またまた川辺のレストランへお酒を飲みにいきました。何だか私達飲んでばかり。そしてほろ酔いになった頃,いい時間になったのでお勘定を済ませて立ち上がると,さっきまで私の横においていた妹のカーディガンが無くなっているのです。「えーさっきまであったのにー」とおろおろする私達を見てお店のスタッフも一緒に探してくれていたその瞬間。妹が「あー、姉ちゃん着てるじゃん」と私を指差すのです。そもそもそのカーディガン。私と色違いで買ったもので,素材も形も全く同じ。自分が既に自分のカーディガンを着ている事をすっかり忘れて,「さあ行こうか」と言われた時に無意識に彼女のガカーディガンを着てしまったのでした。これにはお店のスタフも笑いをこらえきれずにみんなで大爆笑。ちょっぴり恥ずかしかったけど,それより笑いの方が先に出てしまい、笑い転げながらお店を後にしました。

2008年10月22日水曜日

パルトガル ポルト1日目






 日本から母と妹がパリに来て、先週3人でポルトガルとスペインを旅行してきました。子供は主人とベビーシッターにお任せして,久しぶりに家族旅行。女3人の珍道中でした。

 まずポルトガルのポルトへパリから飛行。予想以上に暖かい気候に3人とも興奮気味。とりあえずtaxiでホテルまで移動して、着替えてから街にお散歩へ。100年以上続く老舗cafeに行って、とりあえずケーキをほおばる。セッティングもとっても素敵でうっとりしながらのティータイム。本当はもっとたくさん食べたかったけど,dinnerのために我慢我慢。

 ポルトの街はとっても分かりやすい。文化遺産にもなっているダウンタウンには行くにはとにかく坂を下ればいい。どんなにくねくね行ったって、下りさえすれば美しい川辺に到着するのだから。大西洋に流入するドウロ川はとても壮大で美しい川でした。セーヌとは違った何か大きな力を感じました。
 エッフェル塔をデザインしたエッフェさんが手がけたドンルイス1世橋は素晴らしく、早速川下りの船に乗り込み,ポルトワインを飲みながら夕陽を背にファドを聞きながら遊覧しました。この街,とにかく古くて,建物も小さくて何だかおもちゃ箱の中にいるみたい。坂だらけなのに老人も多くて、何だか時間がストップしているような街でした。

夜はお楽しみのDinner.
たこの天ぷらとたこ飯が有名なお店へ。このお店、中心地から離れているのに、いつも満員。しかもみんな揃ったようにたこ天とたこ飯のセットを食べている。でも食べてみて納得しました。たこ天は一度圧力鍋で蒸し焼きして身が本当に柔らかく、たこ飯はたこのうまみが凝縮され、しかももちもちして、日本人には嬉しい食感。ポルトガルは一皿の量が多いからと遠慮がちにオーダーしていた私達もこれを食べて速攻もう一皿追加。その他にたこのマリネやタラのコロッケもたらふく食べて、苦しい〜と言いながら寝床に着きました。

2008年9月17日水曜日

子供の料理本




 料理が趣味で,暇さえあればなにかしら作っている私は子供が産まれる前に「女の子が産まれたらかわいいエプロンを買ってあげて一緒にお料理しよう」と夢を膨らませていました。念願かなって二人の娘をもうけた今、やっと一緒にお料理出来るようになったのですが,いざしてみると思った以上に大変。お手伝いに興味津々なので,キッチンに誘うと嬉しそうにエプロンをしてやってくるのですが,卵は床にこぼすし、小麦粉だらけになって途中で中断してお風呂に移動,という始末。だけど、せっかく興味があるんだからと私も泣く泣くお手伝いしてもらっているのですが。
 フランスには可愛い子供向けの料理の本がたくさんあります。最近のものは写真もきれいで,レイアウトも大人顔負け。仕事中心で生きてきて,いざ子供が産まれると料理の仕方を知らなかった,というお母さんも多い今のご時世。親切に可愛く,子供が好きな食事を載せている本がたくさんあります。フランスは美食の国だけど,意外に料理が苦手な女性も多いのです,特にパリでは。TESSA KIROSのこの本は彼女の子供時代の思い出を詰めた本。フィンランド人の母親とギリシャ人の父親に育てられ,南アフリカで育ち,いろいろな国を旅してきた彼女の作り出すレシピとキッチュなセンスは独特でとてもかわいい。レシピ自体はとても簡単で誰でも作れます。日本版も出ればいいのに。もう一冊はフリーマーケットで見つけたお菓子の本。こちらは本当に子供用に作られていて、すべての過程をイラストで親切に表現されています。こんなに親切な本は今の時代にはもう無くなってしまいましたね。貴重な本です。

Parc Floral de Vincenne





 パリ郊外のバンセンヌの森の中にあるParc  Floralはお気に入りの週末スポットです。「花の公園」というだけあって、園内には季節の花であふれ、森独特の大きな木や、コンサートなどのイベントでとても活気のある公園です。野生のリスにも出会います。タタターと目の前をかけって木に登っていく小さな姿は本当に可愛いものです。先週末はクラシックのコンサートが催されていて、夏のJazzのイベントよりも年齢層の高い観客が静かに音楽を楽しんでいました。その静かな人々の横でプリンセスダンスを披露する我が娘達。飽きたら早速子供用のプレイパークへ移動します。ここには大きな滑り台があって、小さな子供達から大きな子供達まで大人気。その他にも遊園地並みの(しかも無料)遊具があり、何時間いても飽きません。
その横には季節ごとに見事な花段も作られ、秋はダリアです。こんなにたくさんの種類があるのだと改めて驚きました。子供の顔くらいある大きな花火のような花から、繊細な野菊のようなものまでたくさん。たっぷり遊んだ帰りに、自然図書館を見つけ,これまたその庭の見事なこと。プロバンス風の無造作な庭。まさに理想の庭です。トマトや茄子も植えてあり,こっそりトマトを食べてみたらとてもおいしかった。自然の美しさに魅了された週末でした。

2008年9月9日火曜日

秋の気配



 毎年バカンスから帰ってくると通りのマロニエがうっすらと茶色づいていて、夏の終わりとともに秋の気配を感じずにはいられません。この季節は私が留学を始めた季節。12年前のドキドキした気持ちと家族や故郷を離れて寂しい思いが一気に蘇ってきます。あの頃は一人だったのに、今では家族がいます。こんなに日本から遠い国でまさか結婚して子供を育てるなんてあの頃は予想すらしなかったのに。でもこれが神様が私に与えて下さった歩み方なんだなと思います。大変なこともあるけれど、毎日笑顔でいられる。そんな生活を与えて下さってとても感謝しています。さて、先日近所のリュクサンブール公園に子供と朝のお散歩に出かけました。普段はベビーシッターに任せっきりで週末以外は子供と遊ぶこともないけれどこの日は彼女がお休み。上の子は学校なので、下の子と一緒に公園に行ってきました。歩いているとふとキンモクセイの香りが。日本をとても懐かしく恋しく思いました。ところでウィークデイの公園はとてもひっそりしています。特に朝は人が少なくて、公園内のcafeもこのようにガラーン。おかげでゆっくりとショコラショーを飲みながらとてもいい時間が持てました。噴水の花壇もすっごくきれい。毎回感動するのですが、この公園のガーデニングのセンスのいいこと! 季節の花や草木がセンスよく植えられて、将来の家と庭を想像して空想旅行してしまいます。今度から毎週写真に収めておこう、そして毎週月曜日は私が子供と一緒に公園に来ようと決心して公園を後にしました。

2008年9月5日金曜日

Maison et Object







メゾンエオブジェという大きな大きなインテリアの展示会がパリで年に2回催されます。空港の近くに位置し、空港程あるのでは、と言うくらい広ーい会場です。毎回疲れ果てて、足をむくませながらRERという電車に揺られて家路に着くのは結構しんどくて、今年は目当てのブースのみに絞り2時間だけ行ってきました。お目当ては友達のブランドMaison de Vacances。本の中でも紹介しましたが、毎回とっても素敵なファブリックを使ってセンスよく、モードなクッションや、リネン類がすごく気に入っています。うちのサロンはこのブランドのもので埋め尽くされています。バカンスから帰ってきて、何が嬉しかったって、やっぱりお気に入りのインテリアに囲まれて暮らせるということ。今は白一点張りなので、今年の秋冬はピンク系のベージュやグレイをクッションに選びました。素材もベルベットや、ファーなど冬っぽく。シルバーも入れて少し大人っぽく。子供がいるからと白や繊細な素材は避けていたのですが、いざトライしてみると案外大丈夫。その勢いで、今回も好きなものだけを選びました。その他に気になったのは大好きなブランドASTIER de VILLATTEのアロマキャンドルと香水。ハンドメイドのアクセサリーもすっごく好みでした。お値段は高めだけど、その価値あるかも。こちらはお友達ではないので、個人オーダーは不可能で、眺めるのみ。でも美しいものに触れた後って気持ちがとっても豊かになりますね。出来る限り、そう言うものだけに囲まれて暮らしていきたい。改めて今日またそう思いました。

2008年9月2日火曜日

サーカス




初めてフランスのサーカスに行ってきました。パリでは芸術的なサーカス(フランス語でシルクという)のポスターをよく目にします。以前見に行った時にはそのレベルの高さに驚いたものです。でも今回は子供向けの典型的な夏の移動サーカス。1週間くらい前から街の至る所にポスターが貼られ、地方の子供達はわくわくしながらその日を待ちわびていました。うちの子供達はサーカス未体験で映画「ダンボ」のイメージが強かったみたいで、子像が出てくるのを楽しみにしていました。チケットを買って、テントの中へ入り、まずは綿菓子とお水を購入。そのうち会場が暗くなり、いよいよサーカスの始まりです。いかにも小規模な移動サーカスらしく、数人のサーカス団員が何でもやる。さっきまでチケットを売っていたお姉さんは宙に浮いてくるくる回っているし、ロデオのお兄さんはライオンまで操っている。団員の子供であろうと思われる5歳くらいの小さな男の子はピエロに変身。会場にいるお客さんまで加わって最後はとても盛り上がりました。そして終わったあとに、外に出るとさっきまで曲芸をしていた動物があちらこちらにいて、そこはまるで動物園。こういうゆるさがフランス的だと思いませんか?

2008年9月1日月曜日

Guethary




Guetary(ゲタリー)はビアリッツはずれの小さな村。村と言ってもビーチがあり、夏はたくさんの人で賑わいます。だけどビアリッツに比べてどこか素朴で、子供達にも人気。満ち引きが激しい大西洋の海では時間によってビーチが100メートルくらい拡大、縮小します。朝行くと広く、岩でごつごつしたビーチがお昼過ぎにはビーチが無くなっていました。今年は波も高くて、勢いよくバシャッと波がやってくるのでその度に悲鳴や歓声が上がり、ビーチタオルが水浸し、なんてこともしばしば。この村は規模は小さいけれどもそのチャーミングな魅力に取り付かれたように、センスのいいレストランがたくさんあります。夜は人が押し寄せ、店内だけでなく、その周りのベンチや、芝生にまでお酒や食べ物をレストランからテイクアウトして楽しむ人達でいっぱいになります。夕日を眺めながらのdinnerは最高。夏は日が長いおかげで夕日が沈むのを眺めながら食事が出来ます。これって最高のアペリティフではないですか?今年のバカンスはこの夕日の為にほとんど外食でした。レストラン慣れしていなかった子供達もすっかり外食にハマり、デザートのアイスクリームをもらえるまで必死にご飯を食べていました。それにしてもフランスのお子様ランチってどこも同じ。フライドポテトとチキンか、ハム。こんなので子供の栄養は補えるのでしょうか? 日本の明るい「お子様ランチ」を食べさえてあげたいなあ。