2008年11月24日月曜日

ドイツ菓子




 ベルリン移住計画は消えたものの、あそこで食べたおいしいケーキの記憶は自分の中でまだまだ消えません。 義母がなにげに作ってくれたケーキ、ドイツ人の友達がクリスマスに焼いてくれたクッキー、ドイツに住んでいたいとこが毎年送ってくれるシュトーレン。それも本当に美味しいものばかりです。

ベークドケーキが主流で,チーズケーキ、タルトもあります。どれも混ぜるだけの簡単レシピ。今すっかりハマって週に2、3回ケーキを焼いています。子供のおやつも全てこれらのケーキ達。今回は初めてチョコレートをコーティングしてマジパンのケーキを焼きました。しっかりとした生地なのでバニラ風味のクリームを添えます。子供達も大喜び。ついでに大好きなピンクのお砂糖も飾って、「今日は何の日?」と聞きながら勝手に「Happy Birthday~」と歌いだしてしまいました。キャンドルもないのにね。

今度は何を作ろうかな? 

ベルリン





 バルセロナから帰ってきて2週間後、またすぐにベルリンに旅立ちました。今回の目的は「もしかしたら拠点をベルリンに移すかも」という、自分の中のもやもやした気持ちをはっきりさせるためでした。夏に妹と行った時,すごく楽しくて緑も多く,物価も安い、親切なベルリナーに感動して,ベルリンが自分の中ですごく盛り上がっていました。パリ嫌いの主人もベルリンは好きだし,何と言っても祖国だし次の住居はベルリンかも,と数ヶ月間思い続けていました。
で,結果はすごく楽しかったのですが、11月始めで既に寒くて,暗かった。それはパリと比較出来ないくらいタフで寂しいものでした。夏とは確実に違う空気が流れ,街全体がすごく重い空気だったのです。もちろんドイツ語はチンプンカンプンだし、2日目位から早くパリに帰りたくてしょうがなかった。残してきた子供達も気になったし、何だか自分の中で「パリ」が確実にNo,1だという事を確信しました。主人は解放された気分で随分楽しんでいたようですが,「ここには住まないよ」と一言残し,私は先にパリに帰ってきました。確かに夏はすごくいい。もう一度行きたいほど。でも住むからには冬を逃れられないし,何となく自分とは空気感が違っていました。でも今でもベルリンは大好きな街ですけどね。

ベルリンで一番素敵なのはCafe. 若い人達が自分たちのテイストで良質なものだけを扱っている。手作りケーキはどこも本当においしいし、朝のヨーグルトだってフルーツたっぷりですごーく美味しいのです。パリとは比べ物にならないくらいクオリティーが高くて,値段もお安いのです。
ベルリンは「ドイツはまずい」,という観念をきれいさっぱり取り払ってくれたました。今度はCafe巡りの旅と題して夏にまた行きたいな。

これからCafeを開きたい人は是非ベルリンをチェックして下さい。インスピレーションの宝庫です。これだけは自信を持って言えますね。

夕方(もう真っ暗ですが)散歩していると公園の前でおじいさんが巨大なシャボン玉を作って,子供達と遊んでいました。作り方をみてみるととっても簡単。このおじいさんはシャボン玉の名人で,手作りキットも売っていたので早速子供達のおみやげ用に購入。早く一緒に遊びたいな。

人が集まるcafeの前にあった「木」。中には本が入っています。これなんだ?と聞いてみると中に入っているのは古本で欲しい人は自由に持って帰ってもいいそうです。その代わり別の本をまたそこにおいておくというリサイクルの「木」でした。街にこういうほのぼのしたものがあって,市民もそれを共有してるってとっても素敵ですよね。

ドイツ語が出来たらベルリンに住もうという気持ちになれるかなあ???

2008年11月22日土曜日

ありがとう



 楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていってしまいます。今回初めて母と妹が一緒にパリに来てくれて,ポルトガル、スペインを旅行しましたが、本当にあっという間でした。妹は今休業中なので9月後半から10月後半まで1ヶ月。母は犬を残してきたので2週間のパリ滞在でした。子供部屋の2段ベッドの上の段に母が寝て妹はオフィスで寝ると言ったキャンプのような生活でしたが、朝起きて妹がおいしいパンを買いに行ったり、娘の学校に母と一緒に送りに行ったり,生活の延長の共同生活は無理がなくて自然に,とても楽しいものでした。娘達も「おばあちゃん,てーちゃん」ととても親しんで喜んでいました。

二人が帰ったあとは何だか家がガラーンとしてあの活気もなくなってとても寂しく感じましたが、うちには育ち盛り,暴れ盛りの娘達がいます。泣いてる暇もないくらいにやる事もたくさんあるし、すぐにもとの生活のパターンに戻りました。

以前は日本の家族と別れるときすごく寂しかったし,その思いが長く続いていたけど,自分に子供が出来てからは、アルバムの1ページをめくるように気持ちの切り替えが出来るようになりました。

だけど,娘が成長して私も母のように、一緒に旅行したり,おしゃべりして笑ったり出来るといいなあ。いつまでも甘えん坊の私や妹を見守ってくれて、必ず必要な時にいてくれる母。私もそんな存在になりたい。

妹とはこれまで仕事が忙しくてなかなか一緒にいられなかったけど,今年彼女が仕事を辞めてからはパリで数ヶ月一緒にいられました。すごく嬉しかった。彼女が妹で本当によかった。面白いし、料理は上手だし。なんで未だに独身なのでしょうか??? 

次はいつ一緒に過ごせるかまだ分かりませんが,この1ヶ月間の思い出は私の中に一生暖かい思い出として残るでしょう。お母さん、てるちゃん,ありがとう。


バルセロナ3日目




 いよいよ今日が女3人旅の最終日。朝はピカソ美術館に行き,そのままお昼はメルカート(市場)の中にあるタパスバーへ。ここは以前夫と来たことがあり、あまりの美味しさにびっくりしたバーだったんです。シーフードが豊富で,市場内の魚屋さんからそのままもってきた新鮮な魚介類。お昼時はすごく混んでいて、カウンターの周りには人だかり。みんな目の前で食べる人が終わるのを待ちながらワインを飲んだりおつまみをつついたりしています。運良くすぐに目の前のカップルが帰ってくれたので(私達の恨めしそうな目線に耐えられなかったのかもしれません)さあ,これから食べるぞ、と目の前に並ぶ美味しそうな食材を指差して注文しまくりました。タラと野菜のサラダ,豆のサラダ、あさり、巻貝、エビ、次から次へとプレートが並び、それらを「おいしい〜」とうなりながら食べる私達にお店のスタッフもうれしそう。私達の後ろで待ていた男性客は諦めて帰ってきました。

シーズンのセープ茸もここのメルカートではパリの半額以下。遠慮なしに山盛り買っても11ユーロ。ありえない。。。

おいしいシーフードは思い残す事なく堪能したけど,イベリコ豚の生ハムをそう言えばまだ食べていませんでした。ちょうどメルカート内に生ハム屋さんがあったのでそこでおみやげ用に100g包んでもらいました。機内で食べる生ハムのサンドウィッチも忘れずに作ってもらい、この楽しかった5日間の旅は終了しました。それにしてもよく食べて飲んだ旅だったなあ。

バルセロナ2日目





 早起きして、Monserrat(モンセラート)まで行ってきました。ここはキリスト教の聖地とされ、世界中から多くの観光客が訪れます。バルセロナから電車で約1時間半。ケーブルカーで頂上まで昇るとそこは今まで目にした事のない巨大な,威厳のある岩山が広がっていました。さすがにこんなものを目にすると神の力を信じずにはいられません。ひとつひとつの岩からすごいパワーを感じました。聖堂にはいるとちょうどミサの時間でした。ここに黒いマリア像でも有名です。そこにあるのだろうと探すと真正面に小さなキリストを抱いたこれまた小さなマリア像がありました。ミサの最中だというのに遠慮なく写真を撮りまくる観光客達の分別のなさにちょっと驚きながら、家族の健康と幸せを祈りました。

午後はバルセロナ市内で過ごす予定にしていたのになぜか1時間に1本しかないケーブルカーに2回も乗り遅れ、おかげで市内に戻ったのは夕方。山道を歩いたのと、ケーブルカーのストレスで結構疲れ果てていた私達はホテルに荷物を置き,そのまま外のワインバーへ直行しました。ここは美味しいスペインワインが手頃な値段で飲めるのと,サンタマリア教会の目の前と言う絶好のロケーションのため,いつ行っても混んでいます。たまたま外のテーブルが空いたのでワインをお代わりしながらおしゃべりしていると向こうからブラジル音楽が聞こえてきました。その周りには人だかりが出来ていて,みんな既に出来上がっているのか音楽に合わせて踊っています。思わず私と妹もその群れに入り,踊っていると教会の中にそのバンドが入って行きました。パリの教会では絶対にあり得ないようなこの組み合わせ。さすがスペインと感心しながらそのまま教会に入り、この音楽のイベントに参加させてもらいました。コンサートが始まると比較的静かなスペイン音楽にかわり、綺麗なお姉さんが歌っていました。私はどちらかというとブラジルサンバの方が良かったけど。。。まあ,教会だしね。

思いがけない音のプレゼントはとても嬉しかったです。