大きなホールに,剥製の動物達が立体的に並んでいて、その動物達が属する環境が再現されてあり、とてもリアル感のある作り。真っ暗な中にたたずむ動物達は今にも動き出しそう。
見学を始める前にジュリアンムーア似の女優さんがどうやって化石を見つけるか子供達の前で演じてくれて,リアル感のある恐竜が登場したり、会場は笑いで一杯でした。
本来の目的である恐竜の骨格標本や,化石の研究。子供達はそれぞれレポート用紙を渡され、恐竜の名前と体の特徴、デッサンをしていきます。Nadiaも一生懸命レポートしていました。
先生が見張っているのでみんな真剣なまなざしで興奮を抑えながらレポートに励みます。それでもやはり男の子は走って怒られたり(苦笑)研究所を覗く事もできて,実際に研究員が化石を磨いたり、薬品を使って溶かしたり、化石に触ってみたり。私も小さい頃デパートであった恐竜展に入った事あったけど、ここまでのコレクションを目にするのは初めてでした。恐竜の骨や化石をどうやって発掘して掘り出すかを見せる映像もあったりして、みんな冒険家の気分に。
午前中の見学を負えて,外の芝生でピクニック。みんなとってもお腹が空いていたようで、いつもより美味しそうにランチを食べていました。食べたあとは、休憩タイム。広ーい芝生の上で動物の用に飛び跳ねる子供達。
とーっても楽しい野外授業でした。
日曜日はLACMAへ。先週丁度友人とフリーダカーロなどの女性アメリカンシュリアリストの展示を見に行き、もっと他の展示も見たいなあ,と思っていたところ,友人が『子供達が参加できるプログラムがあるから一緒に行かない?』と誘ってくれて行ってみる事に。
まずは韓国アートのセクションにある,筆で絵を描く部屋に。ここは毎日開かれている子供アート教室で,教室と言っても各自好きな絵を筆と韓国の絵の具を使って描く体験が出来る場所。私とNadiaは展示されている古代の絵画をじっくり見たあと、インスピレーションをもらって筆絵に挑戦しました。なかなか趣があっていい感じ。
Marinaはもっぱら,散らし絵に凝っている様子。
ランチを食べたあとは外の公園に出て,木に登ったり,走り回ったり。
メインの展示会場は一日で廻りきれないくらい大きくて、コンテンポラリーの部屋をぐるっととりあえず一回り。ピカソ、マティスから、若手アーティストまでずらり。そしてここ、フラッシュをたかない限り写真を撮ってもいいんです,驚き。
これが今日一番したかったアート。アーティストでもあり,アートの先生でもある女性が企画ものとしてたくさんの毛糸や、リボンを集め、子供達がそれをオブジェにして,どんどん壁に飾って行くというもの。ブレスレットも作ったり,本当に楽しいひとときでした。大人達の方が夢中になってしまったくらい。
配色がとても素敵で,異なった素材と色が作り出す,自由なアート。
今週様々な美術館を子供達を訪れることができて,LAのアートシーンや,子供達に伝えて行こうとする市の試みがとても嬉しく感じられました。これらの美術館,入場も無料なのです。LACMAは大人だけだと$15〜20入場料がかかりますが,子供と一緒だと、大人も無料。だから大人達が無理矢理でも子供達を引き連れてやってくるのかもしれませんね(笑)
大人だけでなく,子供のうちから,アートを楽しみながら体験できる。大人に与えられたお勉強のアートではなくて,自ら作っていく,参加するアート。こうして,成長していくに連れてもっと奥深い自分のなかなか湧き出てくるアート性に気がつくのでしょう。
改めてこの街で子育を出来る事に感謝したのでした。そして,いつか子供達と楽しむLA案内のガイド本を作りたいな,とすごく思ったのです。
LAと言えば,セレブだったり、派手なイメージで,どちらかというと子供のイメージではないけれど、大人と子供が一緒に楽しめる場所や,企画がとても多い街なのです。Parisのそう言った子供と一緒のParis旅行みたいなガイド本はたくさん出ているけど,正直言って私はパリは住んでいて,子育はまだいいけど,日本からわざわざ小さい子供を連れてパリに来るというのはお勧めできません。美術館に行ったって,子供達は面白くないし、公園も半日いれば,子供達は飽きてしまう。美味しいレストランは夜の営業で子供達は行けないし,何度も『あ、日本から家族で来られているんだなあ』という家族をパリで見かけましたが,皆さんお疲れモード。ベビーカーでメトロに乗るのも一苦労だし,知らない街を歩きながら子供達と廻るのははっきり言って楽しめないと思うのです。
でもLAは基本的に車移動なので,子供達も楽だし,ビーチに行けば,ハワイではないけれどまず大人も子供も楽しめる。レストランも子供フレンドリー。アメリカは基本的に子供フレンドリーなのです。折角の家族旅行だから,小さな街をうろうろするよりも雄大な景色を見ながら車で移動する方が親にとっても子供にとっても楽。そしてこの大きな街には子供、大人が一緒に楽しめる催しもものや,美術館、水族館など盛りだくさん。
観光で一度来るだけでは分からない,住んでいるからこそじわじわと分かって来たこの街の魅力をいつか本にまとめたいと思っています。
『きれいをくれるパリの街』のLA版、プラス、子供付き!
2 件のコメント:
初めまして。今はパリ郊外で子育てもしているものです。EMIKOさんのお言葉に同感!しています。
パリは、人は子供に優しいのですが、、街のシステムや旅の内容によっては、子連れ旅行は向かないですよね。。
LAの大自然の中の家族旅行に、大変惹かれます。
太陽が垣間見れる写真も、毎回、楽しみに見させていただいています。
こんにちは。コメントありがとうございました。そう,パリって雑誌や,メディアで『家族でパリ旅行!」みたいな事を打ち出して,結構湧いていましたが,実際時差ぼけであの街をブラブラするのは子供にとっても親にとっても酷ですよね。住んでいると楽しいことはたくさんあるんですけどね。モンマルトルで見かけた疲れきってプセットを押す若い夫婦がとても印象に残っています。あの人達は絶対観光客でした(苦笑)
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